性同一性障害の様々な問題を専門医と一緒に解決していきましょう
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GIDガイドラインに沿った治療の進め方

日本精神神経学会の「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」
通称GIDガイドラインに沿った治療の流れを、分かりやすく解説していきます

ステップ1

精神科を受診(精神療法)

受けてきた身体的苦痛や精神的な悩みを相談します。
そこで精神科医は、今後あなたが希望する性で生活していく上での、社会的に立ちはだかる事を詳しく話を聞きます。
※性同一性障害の診断と治療に、十分な理解と経験をもつ精神科医が診断にあたることが望ましい。

精神療法の流れ

まじめっぴ

①診断カウンセリング
精神的、社会的、身体的苦痛の状態の説明や実生活での経験、今後の生き方、どのような治療選択をやっていくのかを考えていきます。
※精神的合併がっぺい症がある場合、それを回復させてからGIDの治療にあたることになります。

ホルモン治療・外科手術に移行するために
身体的な性別の診断
染色体せんしょくたい検査
ホルモン値の測定
を行い検査結果は文書で入手しておきます。

②診断書と意見書の作成
精神科の医師2名による診断書
精神科の医師2名による第二段階へ移行する意見書
(診断書と意見書はまとめることも可能)を作成してもらいます。
※診断書と意見書は、戸籍・性別変更手続きに必要となりますので大事に保管して下さい。

ステップ2

ホルモン療法

身体的治療を行う医療機関に”診断書”のコピーを提出した上で、ホルモン治療が受けられます。
※ホルモン療法を個人の判断で行うのは大変危険で命に関わりますので、必ず医師の指導の元で服用すること。

ホルモン投与開始前に心得なければならない事!

ホルモン投与期間が長ければ長いほど、元の健康な身体での生活は望めなくなる事は心得てなければなりませんので、開始する前に十分な検討を行う必要があります。

ホルモン投与開始前に知っておくべき重要な事!

正しくホルモン投与するにあって、副作用リスクを低減するために、悪性腫瘍しゅよう、高血圧、血液凝固ぎょうこ異常、内分泌疾患ないぶんぴつしっかん、糖尿病等のやまいが無い事が必要です。

ホルモン投与開始後の、定期的な血液検査は重要!

肝臓機能、一般臨床りんしょう検査、血液凝固能ぎょうこのう亢進こうしん、血中プロラクチンの上昇などに注意する必要があるため、定期的な血液検査は身体の健康管理として必要な検査です。

未成年の場合

18歳以上であることが条件ですが、18歳以上であっても未成年者は親権者しんけんしゃなどの法廷代理人の同意を得ることになります。

MTFが投与する女性ホルモンの種類

エストロゲン製剤、ゲスタゲン製剤を投与します。
筋肉注射(プロギノン、ベラニンデポー等)
経口けいこう剤(プレマリン、プロギノン、スピロラクトン等)
貼付剤ちょうふざい(エストラダーム等)
★投与することでの身体の変化:乳房の増大、体毛やひげの現象、肌の女性化、脂肪が増えるなどです。

FTMが投与する男性ホルモンの種類

アンドロゲン製剤を投与します。
筋肉注射(エナルモンデポー)
★投与することでの身体の変化:声の低音化、男性型体型、月経げっけい停止、乳房萎縮いしゅく、筋肉肥大ひだい陰核いんかく肥大などです。

注射っぴ

ステップ3

身体的治療(手術療法)

外科手術により身体的治療を行います。

FTMが最低限行う施術の一例

乳房切除一式、鼻すじ高く、二重
(子宮・卵巣の摘出施術は、戸籍の性別を変更するために必要となる施術です。)

MTFが最低限行う施術の一例

睾丸摘出、豊胸手術、レーザー脱毛、二重
(性別適合手術・SRSは、戸籍の性別を変更するために必要となる施術です。)

二重っぴ

ステップ4

戸籍・性別変更手続き

申立~完了まで3週間程度で手続きが完了します。

1.必要書類をそろえます

①申立書
申立書PDF
申立書記載例PDF

②GID診断書2通
診断書参考様式PDF
医師の診断書の記載例PDF(国内で治療を受けた者に係る例です)
海外で治療を受けた場合:>医師の診断書の記載例

③身体的適合状況書
医師の身体的適合状況書の記載事例

 

④戸籍謄本とうほん「出生から現在までの」

⑤住民票

⑥収入印紙(800円、申立書に貼附)

⑦郵便切手(申立てされる家庭裁判所へ確認する。)
※各都道府県や裁判官により異なる場合があります。

※名前の変更

名前も変更される場合、家庭裁判所の許可が必要です。(名の変更許可)の申立をします。

2.家庭裁判所に申立書提出

申立人の住所地の家庭裁判所調べたい方はこちら
管轄かんかつ裁判所検索

3.審判の日程を決める

家庭裁判所の書記官から電話があります。審問しんもん(面接)の日程を決めます。
※審判がない地域もあります。

4.審判日

審判内容は、診断書に記載されてる内容の確認。
新しい性で生きる覚悟の確認を質問されます。

5.戸籍・性別変更完了

地域にもよりますが、一週間ぐらいで特別送達により結果が届きます。

6.保険証の受取り

お住まいの役所に行き、再発行手続きすれば、保険証がもらえます。

おわりに

このページの解説を読んでみて、分かりにくかったり、この部分違うんじゃないの?といった場合には、お問い合わせよりご連絡下さい。

また、ガイドラインに沿った治療法は、「こういう流れで治療したほうがいいですよ」という医師の側からの提案です。
ガイドラインに沿って治療しないと、性別の変更を認めませんよと、法律で規定されているわけではありません。
自己判断による自由診療も認められていますが、当事者本人の健康などを考えると、ガイドラインに沿った治療が望ましいと、当サイトでは考えます。